2007年2月14日 (水)

生の迫力とハプニング

昨日演劇を観るためにシアターコクーンに行った。蜷川幸雄演出の「ひばり」。

ジャンヌ・ダルクの一途で無垢な短い生き様を描いたもので、主役は松たか子が演じた。さすが松さんってことで、ジャンヌ・ダルクのその「真っ直ぐさ」を凛とした「声」で表現していたように思う。そして、あの大きくない身体からは想像できない、ものすごい「迫力」。観るものを圧倒していたし、周りの役者さんと存在感が違う。

そして、もう一つびっくりしたのが、せりふの速さ。演出がそうなんだろうけど、劇自体が基本的にアップテンポで、そして松さんをはじめ、全般的にせりふのスピードが速く、よくあんなスピードではっきりと発声できるなーと感心しきり。そのため、3時間の演劇だったが非常に時間の経過が早く感じた。

あと、少し笑っちゃったのが「生」であるが故の予期できないハプニング。それは松さん演じるジャンヌが王太子シャルルを追いかけるシーンに起きた。シャルル役の役者さんは当時の髪型として「河童」みたいなカツラを付けていた。ジャンヌに追いかけられて王太子シャルルが客席のほうに舞台からおりて走って逃げたとき、その「河童かつら」がポーンと取れて床に落ちてしまった。

「???!・・・あら?」

これにはさすがの松さんも思わず手を口に当ててウケていた。そしてシャルル役の方がアドリブで、

「ちょっとお待ちくださいね、おまちくださーい(この間に河童かつらを再セット)、はい!OKです!」

と言って、劇再開となった。これは松さんのリアクションからして、多分筋書きにないハプニングだったと思う。

今回、喜劇でない演劇をはじめて観たわけだが、そこで認識したことが一つある。それは「演劇って役者さんの本当の実力がきっと出るんだろうな」ということ。テレビや映画では分からない各々の役者さんが持っているパワーやオーラが実感できる。そして松さんは崇高なオーラに包まれていた。まるで百年戦争に身を投じたジャンヌ自身のように。

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2006年11月14日 (火)

エキストラ

以前、チケット争奪戦に敗れ去った、三谷幸喜作・演出、東京ヴォードヴィルショーによる「エキストラ」を敗者復活して、観て来ました。

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「オケピ!」と同様に、日頃陽の当たらない人々(今回はエキストラの方々)にスポットを当て、その人々の気持ち、喜びや悲しみを「笑い」を通じて伝える、すばらしい喜劇。佐藤B作さん、伊東四朗さん、角野卓造さん、佐渡稔さん、石井さん、山口さんなど芸達者の方々が2時間10分の劇をあっという間に魅せる。時間の経過を忘れるスピード感と笑いの連続。本当に楽しかった。

「三谷さんってそう見方で映画観ているのか」と思ったのが、佐藤B作さんに「エキストラが生き生き芝居している映画はすごく良いんだ。タイタニックでエキストラが踊るシーンでは楽しく、船が沈むときには本当に恐怖を表現している。エキストラを見ているとその映画がわかるんだ」という意味のことを言わせるせりふ。当然僕なんか主役しか見ていないのだが、そういう見方があるのかと感心しきり。

そういう意味で、その後、せりふを喋っていない人の動きに注目して観ていたのだが確かに、はしのえみさん面白い動きでした。(百姓一揆収録のシーン)

でも、エキストラって大変な職業。なんせ、目立たず、それでいて存在しなければならない。確かに自然でって難しいのかもしれない。そこら辺を伊東四朗がうまく表現していたね。爆笑の中で。

最後に、今日、本当に観劇できたことに感謝です!

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