今日は今年最初の休日出勤。決算なので1月~2月初旬は多忙なのだ。因みに月曜日も仕事なので、普通の人は3連休のところを1勝2敗っていうのはちょっと悲しい。
今日は本の話題。最近本について書いていないけど、理由は本は読んでいたけど読了しなかったから書けなかったということ。だって8巻もあるんだもん。
10月初旬から3ヶ月かけて司馬遼太郎作「坂の上の雲」を読んだのだ。人に薦められて読み始めたのだが、本当に考えさせられるところが多い作品だった。単に大河歴史物語というのではなく、
いかに「戦略」「革新」が重要か、「人の生かし方」「用兵」が肝要か
帯に書かれているような叙情詩としても勿論読めるが、経営学的なテキストとも言える本だと思う。
物語は近代国家として成立して間もない明治政府が大国ロシアとの国防戦といえる日露戦争をいかに戦い抜いたかを陸軍の前線で騎兵隊を率いた兄と海軍で作戦を立案実行した参謀の弟-この秋山好古と真之の兄弟と同郷の俳人正岡子規を軸に描いている。
僕は対露戦というこの国難に対し、軍人・国民問わず真剣に考え、国家のためにあらゆる手段を用いて戦った、まさに近代国家日本の青春期ともいえる輝かしさ・純真さ・実直さを感じ、感銘した。とにかく軍人も民間人も文化人も、持たざる者だから発揮できるすごいパワーで「考え、考え、考え、考え抜いて」、そしてすごいパワーで「実行して、実行して、実行して」、そして遂行しきった。
多分この時代は日本という国家全体が起業精神に溢れたベンチャー企業みたいなものだったんだと思う。
一方、相手方ロシアはというと皇帝が帝政を敷く、見事なまでの宮廷政治。そこには官僚的で硬直した考え方が蔓延している。将軍や大臣達はロシアという国より宮廷での自分の立場を優先させ物事を判断する。
有りませんか?ロシアみたいな会社。会社のことを考えずに、出世のための保身や社長の顔色だけを窺って仕事している役員・社員ばっかりがいる企業・・・。
やっぱりロシアみたいな機能不全に陥らぬよう、そして明治の頃の日本みたいに相手を分析して、戦略考えて、新しいビジネスモデルを創って、それで競争相手と戦わないと会社は「いかんのだ!」という当たり前のことを考えさせられた3ヶ月だったのである。
皆さんも明治37,8年という壮絶だけど本当に必至で真摯だった頃の日本の姿を体験してみてください。
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